コラム

Column

お墓の跡継ぎがいない場合はどうする?継承者問題は早めに解決しよう

 

お墓は、先祖や故人を供養するために大切な存在ですが、現代では少子化や核家族化の影響により「お墓の跡継ぎがいない」という問題が増えています。
跡継ぎがいなくなった場合、どのように対処すべきか迷う方も多いでしょう。
本記事ではお墓の跡継ぎがいない場合に取るべき対策について、具体的な方法をご紹介します。

お墓の跡継ぎがいない場合にできること


お墓の跡継ぎがいなくなると、そのお墓はどうなるのでしょうか。
通常、跡継ぎがいなくなったお墓は、管理費の滞納や無管理状態が続くと「無縁墓」として撤去されてしまいます。
お墓の中に埋葬されている遺骨も取り出され、複数の遺骨を一緒に供養する「合祀墓」へ移されるのが一般的です。
一度合祀墓へ移されると、その後遺骨を取り出すことは基本的にできません。
これを防ぐためには、以下のような対策をとることが必要です。

管理費をまとめて支払う

お墓の管理費を長期的にまとめて支払うことで、無縁墓として撤去されることを防ぐことができます。
多くの霊園では管理費が滞納されると、お墓が無縁墓として扱われてしまいますが、事前にまとめて管理費を支払っておくことで、その期間内はお墓が無管理状態になることを避けられます。
ただし、すべての霊園で事前に管理費をまとめて支払うことが可能とは限りません。
事前払いができるかどうかは、各霊園の規約・方針に従う必要があるため、事前に確認しておきましょう。

墓じまいをして永代供養墓へ改葬する

もし跡継ぎが全く見つからない場合には、墓じまいをして永代供養墓へ改葬する選択肢もあります。
墓じまいとは既存のお墓を撤去し、遺骨を別の場所へ移す手続きを指します。
また永代供養墓は、管理・供養を霊園や寺院が引き継いで行う形式であり、跡継ぎがいなくても安心して供養を続けられます。

墓じまいのやり方は?必要な手続きを7つのステップで解説!

永代供養墓なら樹木葬がおすすめ

 

永代供養墓の中でも、「樹木葬」はとくにおすすめです。
樹木葬とは、樹木や草花を墓標として、自然の中で供養する埋葬方法です。

樹木葬は、跡継ぎがいなくても霊園や寺院が永代にわたって管理・供養してくれるため、無縁仏になる心配がありません。
樹木葬の魅力は、自然と一体化した静かな環境で供養される点にあります。
人工的なお墓ではなく、自然の中で眠り、最終的には土に還ることを目的としたお墓であるため、多くの人に支持されています。
とくに自然志向や環境への配慮を重視する方にとっては、理想的な供養方法だと言えるでしょう。
樹木葬の魅力をいくつかご紹介します。

お墓の維持管理を一任できる

樹木葬は一般的に永代供養墓のため、お墓の維持管理を霊園や寺院に一任することが可能です。
これによって家族や親族が遠方に住んでいる場合や、高齢でお墓の管理が難しい場合でも安心して任せられます。
お墓の管理の負担が軽減されるため、故人の思い出の土地や縁のある場所、景色の良い場所に改葬することも容易になります。
近年は、自然豊かなリゾート地での埋葬を希望する人も増えています。
リゾート葬は、故人が好きだった場所や思い出の場所で永遠の眠りにつける選択肢として注目されています。

リゾート葬とは?メリット・デメリットや費用の目安を詳しく解説

宗教や宗派に関係なく入れる霊園が多い

樹木葬は宗教や宗派に関係なく入れる霊園が多い傾向にあります。
そのため、過去に宗教を理由にお墓に入るのを断られたことのある方や、異なる信仰を持つ方と一緒のお墓に入りたい方にもおすすめです。
故人の信仰や価値観を大切にしながら、望む形で供養できます。

無縁仏になる心配がない

樹木葬の多くは永代供養墓のため、無縁仏になる心配がありません。
跡継ぎがいない場合でも、管理や供養を霊園や寺院が引き継いで行ってくれます。
お墓が無縁墓として撤去されるリスクがないため、長期的に安心して供養を任せられます。

お墓にかかる費用を安価に抑えられる

樹木葬は、一般的なお墓と比べて費用面でもメリットがあります。
2024年に実施された費用相場の最新調査によると、一般墓は149.5万円であるのに対し、樹木葬は63.7万円という結果となりました。
お墓の購入にかかる費用を大きく抑えられるため、跡継ぎがおらず、自分用のお墓を探している方にもおすすめです。

※出典:いいお墓「第15回 お墓の消費者全国実態調査(2024年)

その他の永代供養墓の主な種類


樹木葬以外にも、永代供養墓にはさまざまな種類があります。それぞれの特徴を簡単に解説します。

個別墓

個別墓は故人ごとに個別のスペースを確保し、個別に供養を行う形式の永代供養墓です。
一般墓に似ていますが、跡継ぎがいなくても寺院や霊園が永代にわたって管理・供養をしてくれる点が異なります。
個別の供養が可能なため、家族や親しい人が頻繁に訪れるという場合に適しています。

合祀墓

合祀墓は、複数の遺骨を一緒に供養する形式のお墓です。
一度合祀されると遺骨を取り出せない場合がほとんどであるため、家族や親族と十分に相談してから決める必要があります。

集合墓

集合墓は、複数の遺骨を一つの施設内で区分して安置する形式です。
合祀墓と異なり遺骨が混ざることはありませんが、個別の供養スペースはないため、集合的に供養されることになります。

納骨堂

納骨堂は、屋内型のお墓で、建物内に遺骨を納める施設が設けられています。
都市部や駅から近い場所などにある納骨堂も多く、天候に左右されることのなく訪れやすいなどのメリットがあります。
しかし、お墓参りがやや味気ない、スペースが狭いなどと感じる方もいるようです。
また、なかには一定期間経過後に合祀されるタイプの納骨堂もあるため注意しましょう。

永代供養墓へ改葬する場合の注意点

先祖代々のお墓を永代供養墓へ改葬する際には、いくつかの注意点があります。
まず、永代供養墓への改葬後は、再び遺骨を取り出すことはできないケースが一般的です。
また、家族や親族に反対される可能性もあります。改葬そのものに抵抗がある場合に加えて、樹木葬などの比較的新しい埋葬方法に関する理解が浅く納得してもらえないことも少なくありません。
いずれの場合も、改葬を決める前に家族や親族間でしっかりと話し合うことが大切です。

跡継ぎがいなくてもお墓を購入できる?

跡継ぎがいなくても、お墓を購入することは可能です。
ただし、先祖代々の継承を前提とした一般墓は、跡継ぎがいないと建立を断られることもあります。
跡継ぎの心配がないお墓を探している場合には、「樹木葬」がおすすめです。
樹木葬は一般墓と比べて費用が安く、夫婦や親族での使用の他、同性パートナー、ペットなど希望する相手と一緒に埋葬することが可能な霊園もあります。
また思い出の土地や故郷の霊園など、好きな場所を選びやすいのも大きなメリットです。
さらに生前予約ができるため、死後の手続きを事前に準備でき、家族への負担も軽減させることができます。

まとめ

本記事ではお墓の跡継ぎがいない場合に取るべき対策について、具体的な方法をご紹介しました。
お墓の跡継ぎがいない場合、「無縁墓」として撤去されるリスクがあるため、早めに対策を立てることが大切です。
樹木葬などの永代供養墓であれば、跡継ぎがいない場合でも安心して管理を任せられます。

お知らせ

はなうたガーデン-伊東-では、毎月テーマに沿ってグループ見学会が開催しております。
事前予約制のため、ご希望の方はお電話(0800-555-1187)よりご連絡をお願いいたします。
ご家族・ご友人・おひとりでも、お気軽にご参加ください。
皆様のご参加をお待ちしております。
※通常の個別見学会も随時予約を受け付けております。
あわせてご検討くださいませ。

見学会予約・資料請求・
お問い合わせ
お電話でのお問い合わせ

0800-555-1187

休園日 毎週⽕曜⽇ 隔週⽔曜⽇
※年末年始、閑散期の休みはコチラをご確認ください

最新コラム一覧

お墓の跡継ぎがいない場合はどうする?継承者問題は早めに解決しよう

LGBTQカップルが直面するお墓問題|樹木葬を選ぶメリット

樹木葬の生前予約は可能?メリットや手続きの流れを解説

樹木葬で後悔するのはどんなとき?

樹木葬で後悔するのはどんなとき?失敗しないためのポイントも解説

お墓の種類一覧|形式にこだわらない新しいお墓のスタイルを知ろう!

お墓の種類一覧|形式にこだわらない新しいお墓のスタイルを知ろう!

その他のコラム

最新コラム一覧

お墓の跡継ぎがいない場合はどうする?継承者問題は早めに解決しよう

LGBTQカップルが直面するお墓問題|樹木葬を選ぶメリット

樹木葬の生前予約は可能?メリットや手続きの流れを解説

樹木葬で後悔するのはどんなとき?

樹木葬で後悔するのはどんなとき?失敗しないためのポイントも解説

お墓の種類一覧|形式にこだわらない新しいお墓のスタイルを知ろう!

お墓の種類一覧|形式にこだわらない新しいお墓のスタイルを知ろう!

PAGETOP
お電話でのお問い合わせ

0800-555-1187