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お墓はいらない場合の供養はどうする?おすすめの方法と事前にすること

お墓は故人を偲び、供養するために古くから続いてきた伝統的な存在です。
しかし、少子高齢化や家族の形の変化に伴い、現代では従来のお墓を持たずに、樹木葬などの新しい供養方法を選択する方が増えています。
本記事では、お墓がいらないと考える理由や、従来のお墓以外の供養方法、そしてお墓を持たない選択をした場合に事前にしておくべきことについてご紹介していきます。

お墓はいらないと考える人の主な理由

「お墓はいらない」という決断をする理由はさまざまですが、いくつかの共通した要因があります。
ここでは「お墓を持つことを避けたい」と考える人が挙げる主な理由をご紹介します。

継承者がいない

少子高齢化や核家族化が進んだ現代では、お墓を継承してくれる人がいないという問題が多くの家庭で生じています。
以前は家族が代々お墓を守り、管理するのが一般的でしたが、近年では子どもが居ない家庭や、子どもが遠方に住んでいて管理が難しくなったという家庭が増えています。
そのため跡継ぎがいない場合、従来の一般墓を維持することが困難になっているのです。

家族に迷惑をかけたくない

「家族に迷惑をかけたくない」と考える人も多く、お墓を持たない選択をする一因となっています。
従来のお墓は管理や維持が必要であり、家族にその負担がのしかかることがあります。
とくに忙しい現代社会では、時間的・精神的負担が大きくなることを心配する人が増えています。

金銭的な負担が大きい

お墓を持つことには、金銭的な負担も伴います。
一般墓を購入する場合、墓地の使用料・墓石の費用・維持管理費がかかるため、どうしても負担が大きくなるのです。
2024年に実施された最新の調査によると、一般墓の購入にかかる費用相場は149.5万円となっています。
このようにお墓を維持するための金銭的負担が大きいことから、お墓を持たないという決断をする人が増えているのです。

※出典:いいお墓「第15回 お墓の消費者全国実態調査(2024年)

自分の希望する形で眠りたい

従来のお墓は供養や埋葬の形式が固定されており、自分が希望する供養の形を実現するのが難しいことがあります。
たとえば自然に囲まれて眠りたい、ペットと一緒に埋葬されたい、同性のパートナーと一緒に供養されたいなど、従来の形式では叶わない希望を持つ人も多くいます。
このようなニーズに応じて、樹木葬などのさまざまな供養方法が登場しており、自由な選択ができるようになっているのです。

お墓がいらない人におすすめの供養方法

従来のお墓に代わる供養方法も存在します。
ここでは「お墓がいらない」という選択をする人に向けて、お墓を持たずにできる供養方法をいくつかご紹介します。

樹木葬

樹木葬は、従来のお墓を持たず、自然に囲まれた場所で供養される方法として近年人気が高まっています。
樹木や草花を墓標とし、故人を自然の一部として供養するという形式です。
跡継ぎがいないという方や、最終的に土に還って自然と共に眠りたいという方に選ばれています。
樹木葬の大きなメリットは、継承者が不要である点です。
永代供養が付いていることが多く、霊園や管理者が供養と管理を行うため、家族に負担がかかりません。
また一般墓と比べて費用が安く、費用面でも選びやすい選択肢だと言えます。
さらに樹木葬は埋葬方法が多様であり、個人の希望に応じた供養が可能です。
自然の中でゆっくり眠りたいという希望の他、ペットと一緒に埋葬されたい、同性のパートナーと供養されたいという希望を叶えられる霊園もあるため、従来のお墓では実現できない希望がある場合に最適な供養方法です。
加えて樹木葬はお墓参りができるため、故人を偲ぶ場所としても機能し、家族や親族の理解を得やすい供養方法でもあります。
「お墓が完全になくなるのでは?」と心配する家族に対しても配慮がされている点は大きな魅力です。

納骨堂

納骨堂は、屋内に遺骨を安置する施設です。
建物内にあるため、天候に左右されずにお参りができるのが特徴です。
個別のスペースに遺骨を納めることができ、一定期間が過ぎた後に合祀されることが一般的です。
ただし、納骨堂にはデメリットもあります。
建物が老朽化するリスクが避けられないため、長期的な視点で維持することが難しい傾向にあります。
またお参りの時間や日程に制限がある場合も多く、自由に訪問できない可能性もあるため、注意が必要です。

散骨

散骨は、遺骨を粉末にし、海や山など自然の中に撒く供養方法です。
お墓を持たない場合の供養方法として選ばれることがありますが、デメリットもいくつかあります。
まず、お墓参りが難しくなるため、遺族や親族が故人を偲ぶ場所を失う可能性があります。
また、散骨できる場所が限られており、適切な場所で行うためには専門業者に依頼する必要があります。

手元供養

手元供養は、遺骨の一部を手元に置き、故人を偲ぶ方法です。
遺骨を分骨してアクセサリーや小さな骨壺に入れ、手元で供養することが可能です。
家族が故人を常に近くに感じることができる一方で、遺骨の管理を家族が担う必要があり、災害などで遺骨が失われるリスクも考慮しなければなりません。

お墓を持たないと決めたらするべきこと

お墓を持たないと決めた場合、いくつか事前準備をしておかなければなりません。
とくに家族や親族の理解を得ることが何よりも大切なことです。

家族や親族の理解を得る

お墓を持たないことに対して、家族や親族に事前に相談し、理解を得ておくことは非常に重要です。
樹木葬や散骨などは比較的新しい供養方法であるため、家族や親族の理解を得るのに時間がかかることもあるでしょう。
後々のトラブルを防ぐためにも、生前にしっかり話し合っておくことをおすすめします。

霊園を探して生前予約をする

お墓を持たないと決めた場合でも、自分の希望する供養方法を叶えられる霊園を探して生前予約をしておくことが大切です。
生前予約をすることで、亡くなった後に家族や親族が慌てることなく、ゆっくりとお別れができます。
また、家族や親族がいない場合でも、行政書士に死後の手続きを委任できるケースもあるため、霊園に相談しておくと安心でしょう。

先祖代々のお墓がある場合は墓じまいを検討しよう

もし、先祖代々のお墓があるけれど、そこに入らない場合は、墓じまいを検討するのも一つの選択肢です。
墓じまいとは、既存のお墓を整理し、遺骨をほかのお墓や別の供養方法に変更する手続きです。
墓じまいを行い、樹木葬などに改葬することで、お墓の維持管理にかかる負担の軽減につながります。
墓じまいの大まかな流れとしては、まずお墓の管理者や霊園に相談し、遺骨を取り出して新しい供養先に改葬するというのが一般的です。

墓じまいのやり方は?必要な手続きを7つのステップで解説!

まとめ

本記事では、お墓がいらないと考える理由や、従来のお墓以外の供養方法、そしてお墓を持たない選択をした場合に事前にしておくべきことについてご紹介しました。
「お墓の継承者がいない」「家族に負担をかけたくない」といった理由でお墓を持たないことを決断する人が増えています。
しかしお墓を持たないという選択は決してマイナスな決断ではなく、現代の生活スタイルに合った柔軟な供養方法の一つであると言えます。
樹木葬・納骨堂・散骨など、従来のお墓に代わる供養方法を選び、事前に家族としっかり話し合いをしておくことが大切です。

 

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