大切なペットを供養する方法は?手元供養から樹木葬まで解説
大切な家族の一員であるペットが亡くなったとき、すぐに気持ちの整理をつけて供養の手配をするのは難しいものです。
終活のタイミングで事前に供養の方法を知っておくことで、慌てることなくゆっくりとお別れの時間を持つことができるでしょう。
本記事では、大切なペットを供養する方法について、手元供養から樹木葬までご紹介していきます。
ペットが亡くなったらまずは体のケアをしよう
ペットが亡くなった直後は、できるだけきれいな状態でお別れができるように体のケアをしてあげましょう。
体の表面を濡れたタオルで優しく拭き、清潔な布でくるみます。
特に、夏場は傷みが早いため、ドライアイスや保冷剤で体を冷やして安置するのが良いでしょう。
体が傷む前に、できるだけ早めに火葬の手配を進めることをおすすめします。
傷んでしまう前に火葬を行う
体のケアが終わったら、ご遺体が傷んでしまう前に火葬場やペット霊園に連絡し、火葬を依頼するのが一般的です。
ペットの大きさや種類によって料金は異なりますが、個別火葬や合同火葬など選べるプランがあります。
まれに、自宅の庭に埋葬するケースもありますが、衛生面や地域の条例には注意が必要です。
火葬後にどのように供養をするかも、事前に考えておくと安心です。
ペットの主な供養方法
ペット供養にはさまざまな方法があり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。
飼い主の気持ちや生活環境に合った供養方法を選びましょう。
自宅での手元供養
手元供養とは、火葬した遺骨を自宅に持ち帰り、骨壺やペット用仏壇に納めて供養する方法です。
遺骨を身近に置くことで、亡くなったペットをいつもそばに感じられるため、ペットロスの癒しとしても人気があります。
近年ではメモリアルグッズも多く、部屋に飾っても違和感のないデザインが豊富です。
ただし、引っ越しや家族構成の変化などで将来的に扱いに悩むケースもあります。
持ち運びや管理の手間を考え、長期的な視点で検討することが大切です。
自宅にお墓を作る
自宅の庭や敷地内にお墓を作るのも、ペット供養の1つの方法です。
ペットの場合、私有地であれば法律上の制限は基本的にないため、家族の手でお墓を作ることが可能です。
手作りの墓標や石碑を立て、四季の花を植えるなど、想いのこもった供養ができるのが魅力です。
ただし、将来的に引っ越しを考えている場合や、土地を手放すことになった場合には、再度供養や遺骨の取り扱いについて考える必要があります。
マンションや集合住宅に住んでいる方には難しい選択肢であるかもしれません。
散骨
火葬した遺骨を粉骨し、自然に還す「散骨」も近年注目されている供養方法です。
海や山などの特定の場所で行うのが一般的で、自然葬の一種とされています。
散骨は法律上特に禁止されていませんが、周囲への配慮が必要なため、専門業者に依頼して適切に行うケースがほとんどです。
ペットを自然に還したいと考える方には適していますが、一度散骨した遺骨は戻すことができないため、慎重に選ぶ必要があります。
ペット霊園に合祀する
ペット専用の霊園で合同供養塔に納める「合祀(ごうし)」も供養方法の1つです。
多数のペットたちと一緒に安らかに眠ることができ、合同供養祭を定期的に行う霊園もあります。
費用も個別供養に比べてリーズナブルな場合が多く、永代供養をしてもらえるため、後継ぎがいない方や費用を抑えたい方にも適しています。
ただし、合祀された遺骨はほかのペットたちと一緒になるため、後から遺骨を取り出すことはできません。
「遺骨は手元に残さなくてもいい」「安心できる場所に預けたい」という方に向いている供養方法です。
納骨堂に保管する
屋内型の納骨堂にペットの遺骨を預ける方法もあります。
個別に区画が設けられ、天候に左右されず、いつでも気軽にお参りできるのが魅力です。
ペット専用の納骨堂もあれば、人とペットが共に利用できる施設もあります。
費用は施設によって異なりますが、都市部に立地することが多く、アクセスしやすいため定期的にお参りしやすい点も魅力です。
家族での訪問がしやすく、供養の場としても心が安らぐ環境といえます。
関連コラム:ペット葬とは?費用や実施のポイント、おすすめのエリアをご紹介
ペットと一緒に眠れるお墓
近年は、ペットだけを供養する霊園だけでなく、ペットと飼い主が一緒に眠れるお墓を選ぶ方が増えています。
特に人気を集めているのが「樹木葬」です。
樹木葬は、墓石を使わず、樹木や花々を墓標とする自然葬の一種です。
宗旨宗派による制限がない霊園も多く、ペットと共に眠ることができるプランを提供するところも増加しています。
「ペットは大切な家族だから、最期まで一緒にいたい」と考える方にとって、自然に還る樹木葬は、心から納得できる供養の形といえるでしょう。
亡くなった後も自然の中でペットと一緒に過ごすことができる
樹木葬の大きな魅力は、人工的な墓石に囲まれた環境ではなく、四季折々の木々や草花に囲まれた自然の中で、ペットと同じ場所で眠れることです。
墓標の代わりに樹木が寄り添い、自然の静けさに包まれながら、ペットとともに穏やかに過ごせる場所になります。
「家族の一員だったペットと、亡くなった後も一緒にいたい」と願う方にとって、自然に還る樹木葬は理想的な供養の形です。
一般墓と比べて費用を抑えやすい
樹木葬は墓石を設置しない分、一般墓よりも購入や管理にかかる費用を抑えられるのが特長です。
従来のお墓では墓石代や維持費が必要となることが多いですが、樹木葬ではその分が不要であるため、より手頃な価格での供養が可能です。
永代供養の霊園が多い
ペットと共に暮らしてきた方の中には、「自分が亡くなった後に誰が供養してくれるのだろう」と不安に思う方も少なくありません。
その点、樹木葬を行う霊園の多くでは永代供養が用意されており、管理や供養は霊園側が責任を持って行ってくれます。
後継ぎがいない方でも安心して申し込めるのが、永代供養付き樹木葬の大きな魅力です。
ペットと一緒に自然の中で静かに眠ることができるだけでなく、将来まで見据えた安心の供養方法として注目されています。
関連コラム:愛するペットと一緒に入るお墓は樹木葬で探そう!種類や埋葬方法を解説
ペットの供養をお考えの場合は「はなうたガーデン-伊東-」がおすすめ
ペットと一緒に眠れる樹木葬霊園をお探しの方には、「はなうたガーデン-伊東-」をおすすめします。
当霊園では、契約者ごとに専用区画を設けているため、ペットと共に同じ場所で眠ることができ、安心して供養の計画を立てられます。
霊園内は140種類以上の木々や花々が咲き誇っており、特別仕様の紙製骨壺を使うことで、ゆっくりと長い時間をかけて自然と一体化できるのも魅力です。
合祀される心配がないので、大切なペットとの絆を大切にしたい方には最適です。
また、近隣にはペットと一緒に過ごせる観光施設が多く、生前予約もできるため、元気なうちに思い出を作りながら供養の準備ができます。
ペットと乗れるリフトがある小室山や、ペット同伴可能な宿泊施設もあり、愛犬・愛猫との大切な時間を過ごせる環境が整っています。
まとめ
本記事では、大切なペットを供養する方法について、手元供養から樹木葬までご紹介しました。
ペットの供養方法には手元供養や散骨、納骨堂、霊園への埋葬など、さまざまな選択肢があります。
何より大切なのは、ペットとの思い出を大切にし、ご自身の心に寄り添った方法で供養することです。
また、ペットと一緒に眠れる樹木葬を選ぶことで、亡くなった後も家族として共に過ごすことができます。
事前に情報を集め、納得のいく供養の形を見つけてくださいね。