樹木葬で法要は可能?実施する際のマナーやお布施の相場もご紹介
近年、自然の中で安らかな眠りを実現する方法として人気のある樹木葬。
従来の墓石によるお墓とは異なる形式のため、「法要はできるのか」「マナーやお布施はどうすれば良いのか」と疑問に思う方も多いでしょう。
本記事では、そんな樹木葬で法要を実施する場合の種類や手順、注意点についてご紹介します。
樹木葬で法要は可能?
法要とは、故人の供養や冥福を祈るために行う儀式のことです。
故人の命日や年忌に合わせて行うことで、家族や親族が集まり、故人を偲ぶ大切な時間となります。
樹木葬でも法要は可能ですが、実施方法や場所は霊園によって異なるため、事前に確認しておくことが重要です。
霊園の規定によっては、人数制限や使用できる場所、僧侶の手配先などが決まっている場合もあります。
個別法要の場合
個別法要とは、特定の故人だけを対象として行う法要のことです。
家族や親しい人だけで静かに供養でき、故人との時間を大切に過ごすことができます。
樹木葬で個別法要を行う場合、霊園によって可能かどうかが異なるため、必ず事前に問い合わせを行うことが大切です。
問い合わせの際には、使用できる場所や時間帯、僧侶の手配方法なども確認しておくと安心できるでしょう。
また、霊園によっては特定のルールがある場合もあるため、準備段階でしっかり把握しておくことで、当日もスムーズに進行できるようになります。
合同法要の場合
合同法要とは、複数の故人や複数の家庭が一緒に行う法要のことです。
樹木葬における合同法要には主に以下の3種類があり、それぞれ目的や形式が異なるため、どの形で行うか事前に確認しておきましょう。
また、合同法要では一度に多くの参列者が集まることが多いため、式典の進行や参列者の動線、席順なども霊園側で事前に調整される場合があります。
複数人の法要を一緒に行う
1つの家庭で複数人の年忌法要のタイミングが重なった場合、それらをまとめて一度に行うことができます。
まとめて法要を行うことで、準備や移動の負担を軽減でき、参列者の都合も調整しやすくなります。
家庭単位での合同法要は、家族の思い出を共有しながら故人を偲ぶことができるのが特徴です。
複数の家庭の法要を一緒に行う
合同法要は、霊園が主催者となり、利用者が一堂に会して故人を供養するケースもあります。
複数の家庭が合同で法要を執り行うことで、参列者同士の交流の場にもなります。
霊園によっては、年に数回定期的に合同法要を開催している場合もあります。
複数の霊園・寺院で合同で行う
地域内の複数霊園や寺院が協力し、開催される大規模な合同法要です。
僧侶による読経や参列者の焼香などは、通常の合同法要と同じように行われます。
近年は宗教観が多様化しており、宗旨宗派の垣根を越えて実施されるケースもあるようです。
樹木葬で法要を実施する際の流れ
樹木葬での法要は、個別法要と合同法要で進め方が異なります。
合同法要の場合は、霊園側が日程や内容を決めることが多く、参列者は指定されたスケジュールに沿って参加します。
一方で、個別法要は家族が主催者となり日程調整から会場準備、会食の手配まで対応する必要があります。
そこで以下では、個別法要を行う場合の一般的な流れについて、順を追ってご紹介します。
法要の日取りを決める
個別法要を行う際は、まず日取りを決めることが重要です。
多くの場合、故人の命日や年忌に合わせて設定しますが、家族や親せきなど参列者が集まりやすい土日を選ぶのが一般的です。
お盆やお彼岸は霊園や僧侶の予約が混みやすく、手配が難しくなる場合があるため、早めに日程を決めて動き出すことがポイントです。
また、参列者の予定を考慮して余裕をもった日程調整を行うと、トラブルなく当日を迎えられるでしょう。
霊園に相談する
日程を決めたら、次に霊園に相談して、希望の日に個別法要を実施できるか確認します。
霊園によっては人数制限や使用可能な場所、持ち込み物に制限がある場合もあるため、事前にルールを把握しておくことが大切です。
特別な希望がある場合や、独自の儀式を行いたい場合も、この段階で霊園に相談しておくと良いでしょう。
僧侶を手配する
個別法要では僧侶の手配も必要です。
寺院に所属する僧侶に依頼できるケースもありますが、霊園の場合は基本的に外部の僧侶を自分で手配する必要があります。
葬儀社に紹介してもらったり、インターネットの僧侶手配サービスを利用したりする方法もあります。
法要を実施する
法要の当日を迎えたら、僧侶を招き、読経や焼香などの儀式を行います。
参列者は故人を偲び、静かに祈りを捧げます。
個別法要では家族の意向に合わせて進行や内容を調整することが可能で、形式にとらわれず故人との思い出を大切にした供養を行うことができます。
穏やかで落ち着いた雰囲気で行うことが、個別法要の大きな特徴とも言えます。
会食を行う
法要後には、僧侶や参列者を招いて会食を行うこともあります。
もともとは精進料理が中心でしたが、最近では懐石料理や仕出し弁当を用意する場合も多く、必ずしも決まった形式はありません。
会食を行うかどうか、どのような形式にするかは家族や参列者の希望に合わせて柔軟に調整できます。
樹木葬で法要を行う場合の注意点
樹木葬で法要を行う際には、服装や会食、お布施など、いくつか注意点があります。
個別法要でも合同法要でも、事前に確認しておくことで、安心して供養の時間を過ごすことができます。
服装のルールはある?
樹木葬での法要に明確な服装の決まりはありません。
喪服を必ず着る必要はなく、落ち着いた色合いで清潔感のある服装が好まれます。
例えば、黒や紺、グレーなどの控えめな色の服や、派手すぎないワンピース、ジャケットスタイルなどが適しています。
ただし霊園独自のルールがある場合は、それに従う必要があります。
会食は必ず行う?
法要後の会食は必須ではなく、家庭や参列者の希望に応じて行うかどうかを決められます。
会食を行わない場合は、僧侶や参列者に引き出物やお弁当、お酒などを渡し、感謝の気持ちを伝えます。
最近では、家族だけで簡単に食事をするケースや、仕出し弁当で済ませるケースも増えています。
また、会食を斎場や近隣のホテルで行う場合もあるため、形式にこだわりすぎる必要はありません。
お布施の金額の相場は?
お布施とは、僧侶に対する謝礼金のことです。
合同法要の場合、基本的にお布施は必要ありませんが、個別法要を依頼する場合は、用意しておくのが一般的です。
金額の目安は1万円程度で、初盆やお彼岸など特別な法要の場合は3~5万円程度が相場とされています。
僧侶との関係や規模、法要の内容に応じて柔軟に調整すると良いでしょう。
まとめ
本記事では、樹木葬で法要を実施する場合の種類や手順、注意点についてご紹介しました。
樹木葬でも法要は可能で、個別・合同どちらの形でも故人を偲ぶことができます。
実施の際は日程調整や僧侶手配、服装や会食の有無、お布施など、事前の確認を行っておくことがスムーズな法要につながります。
当霊園「はなうたガーデン -伊東-」では、お墓の管理をすべて任せることができ、毎年8月7日には献花式も行っています。
僧侶派遣サービスの紹介や会食の手配も可能で、ご家族の希望に合わせた法要を安心して実施できます。
樹木葬をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。